男は墓標を立てるのが仕事だった。 かれこれ20年ほど続けている、一日も休み無く、小さな事務所の椅子に腰掛けていた。 事務所には椅子と机、そして小さな電話がある。 黒く、小さな電話、コイツが鳴れば俺はすっ飛んで行くんだと、男は口の端を吊り上げて笑…
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